Documentation/Calc 関数/IFS
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Function name:
IFS
Category:
Logical
Summary:
引数として渡された複数の条件から、最初に満たされた条件を決定し、その条件に対応する結果を返します。
ヘルプ/IFS
Syntax:
IFS(条件式 1; 結果 1 [; 条件式 2; 結果 2][; ... ; [条件式 127; 結果 127]])
Returns:
選択した結果 n の引数の性質に応じた型の値を返します。
Arguments:
条件式 1、条件式 2、 ... 条件式 127 は、論理値 TRUE または FALSE に評価できる式、または式を含むセルへの参照です。 条件式が論理値ではなく数値として評価される場合、値 0 (ゼロ)は FALSE として処理され、ゼロ以外の値(数値)は TRUE として処理されます。 Calcの比較演算子 = (等しい)、 <> (等しくない)、 > (より大きい)、>= (以上)、< (より小さい)、および <= (以下) のいずれかを使用して、条件式 の n 引数に条件を作成できます。 各 条件式 n 引数には、対応する 結果 n 引数が必要です。
結果 1、結果 2、... 結果 127 は、対応する 条件式 n 引数が最初にTRUE と評価されたときに返される結果を与える式、または式を含むセルへの参照です。
- 条件式 n の引数が論理値として評価できない場合、IFSは #VALUE! エラーを返します。
- 条件式 n が論理値 TRUE として評価され、対応する引数 結果 n がない場合、IFS は #N/A エラーを返します。
- TRUE として評価できる 条件式 n がない場合、IFS は #N/A エラーを返します。
Additional details:
IFS 関数に特有の詳細
- IFS 関数は、多くの場合、ネストされた複数の IF 関数を使用して数式を作成する代わりに、読みやすい方法として使用できます。
- SWITCH 関数とは異なり、IFS は、他のすべての式が false と評価された場合に使用する "組み込まれた" デフォルト値を提供しません。ただし、このようなデフォルト値を提供するには、最後の式として TRUE と入力し、その後にデフォルトの結果として使用する値を入力します。
- 数式
=IFS(条件式 1; 結果 1; 条件式 2; 結果 2; 条件式 3; 結果 3)
は、次のように実行されます。pseudocode:
- IF 条件式 1 is TRUE
- THEN 結果 1
- ELSE
- IF 条件式 2 is TRUE
- THEN 結果 2
- ELSE
- IF 条件式 3 is TRUE
- THEN 結果 3
- ELSE
- #N/A
- この実行順序の結果、 IFS は、true である 条件式 n 引数を検出すると、それ以上の式や結果引数を処理せずに、対応する 結果 n 引数を評価して返します。たとえば、数式
=IFS(TRUE(); "First result"; 3/0; "Second result")
は、文字列 "First result" を返します。数式3/0
は #DIV/0! エラーを生成すると想定されますが、この場合、除算は試行されません。
Calc の論理関数に関する一般事項
Calcでは、数値 0 (FALSE) と 1 (TRUE) を使用して論理値を表します。たとえば、既定の一般的な数値書式が設定されているセルに 1 と入力します。次に、メニューバーの
▸ を選択して セルの書式設定 ダイアログボックスを表示し、数値 タブの 分類 領域で ブール値 オプションを選択して、 ボタンをクリックします。数値 1 が TRUE と表示されていることに注意してください。数値 1 の表示に戻すには、このプロセスを繰り返したあと、ブール値 ではなく 数 を選択します。セルに論理値を入力するには、セルに TRUE またはFALSE (大文字と小文字を区別しない) を入力します。Calcは論理値を認識し、それを大文字で表示し、セルの書式設定の分類を ブール値 に変更します。
論理的な結果を生成するCalc関数は、0 または 1 のいずれかの数値を返します。このような論理関数を単純に呼び出す数式が、既定の一般的な数値書式を持つセルに含まれている場合、セルは ブール値 書式に切り替えられ、戻り値は FALSE または TRUE として表示されます。たとえば、=TRUE()
は値 1 を返し、これは TRUE として表示され、書式を 数値 書式に変更すると、数値 1 として表示されます。
論理結果をテストするCalc関数は、常にテストされる式を評価し、それが 0 に等しいかどうかをチェックします。値 0 は FALSE と見なされ、その他の値は TRUE と見なされます。たとえば、=NOT(0)
は TRUE を返し、=NOT(57.89)
は FALSE を返します。
Calc とは対照的に、Microsoft Excel には論理値用の別の型があります。論理値は数値ではありませんが、数値に変換される場合があります。互換性が必要な場合は注意してください。
Examples:
Formula | Description | Returns |
---|---|---|
=IFS(A1>5; 100; A1<=5; "too small") | A1 が 5 より大きい場合は数値 100 を返し、それ以外の場合はテキスト "too small" を返します。数式 =IF(A1>5; 100; TRUE(); "too small") と同等です。
|
100 または "too small" |
=IFS(A1=1; "Jan"; A1=2; "Feb"; A1=3; "Mar"; A1=4; "Apr"; A1=5; "May"; A1=6; "Jun"; A1=7; "Jul"; A1=8; "Aug"; A1=9; "Sep"; A1=10; "Oct"; A1=11; "Nov"; A1=12; "Dec")
ここで、セル A1 には数式 =MONTH(TODAY()) が含まれ、今日の日付は 2021-11-28 とします。 |
今日の日付から月の値を整数として抽出し、その数値を 3 文字の月名の短縮形を表す文字列に変換します。 | Nov |
=IFS(A1; A2; A3; A4)
ここで、セル A1:A4 には、それぞれ 0、123、-1、456 の数値が入力済みとします。 |
最初の引数を false として評価し、2 番目の引数を無視します。次に、3 番目の引数を true として評価し、4 番目の引数を返します。 | 456 |
Related LibreOffice functions:
ODF standard:
なし。
Related (or similar) Excel functions:
IFS